骨伝導

皆さんは、骨伝導(こつでんどう)という言葉を聞いたことがありますか?

骨伝導とは、空気を伝って鼓膜(中耳)を振動させ、聴覚神経(内耳)に伝わる(気導音)に対して、声帯などの振動が頭蓋骨を伝わり、直接聴覚神経に音が伝わる(骨導音)ものです。

歯科において、こんな訴えをされて来られる患者様がいらっしゃいます。

『噛む時に、上下の歯が当たる時の音が大きくなったようで・・・。周りに気にしながら食事をしてしまいます。』

『噛む時の入れ歯の音が気になってしかたがない。』

実際には周りの人にはその音が伝わっていないのに、本人にはとても大きな音に聞こえている。

典型的な骨伝導の音を聞いている状態です。

他人には空気伝導音しか聞こえないので、周りの人にはその人の聞こえている音が理解できません。

患者様のこの訴えを解決する方法はとても難しいです。

もちろん合っていない入れ歯は、ガタガタして音が鳴りやすいので、作り替えれば解決することはできます。

骨伝導で音を聞くと、外部の騒音に妨害されずに音を聞き取ることが出来たり、逆に骨伝導で音を聞きながら耳から入ってくる音も聞くことも出来るため、空気伝導を利用した音響機器と異なり耳を開放しておくことが出来るという利点があります。

戦場での通信機器として開発され、さらなる進化を遂げています。

携帯電話にも骨伝導方式の機種が開発されているのをご存知ですか?

それならばもしかして、Blutooth ヘッドセットにも骨伝導方式の物があるのではと調べて見ました。

やはりありました(^^♪

もしヘルメットを被った状態でもこれを使用することができれば、どんなやかましい状況下でも相手にクリアに音を送ることができ、さらにバイク運転の支障にならないのでは???

一番の問題点は、この機器を付けたままヘルメットが被れるかですね。

(?_?)

Post a Comment

You must be logged in to post a comment.