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March 15, 2010
快適空間・・・隠れ家 VS 秘密基地（11）
これは、隠れ家と秘密基地を私的見解から分析した、妄想物語です。
それでは秘密基地妄想劇場の始まりです。
秘密基地建設物語・・1
私は現在５０歳。
おなかも出て、頭も少し禿げてきた、日々加齢臭と、老眼に悩む普通の中年男性。
でも私には誰も知らない、私にしか分からない、輝かしい過去があります。
それは、１５年前、３５歳からの３年と７ヶ月。
あの秘密基地で生活した日々・・・・
私が３５歳の時、一人暮らしのおじいちゃんが病気で入院してしまい、仕事帰りにおじいちゃん家の猫に餌を与えるのが私の役目となってしまいました。
猫の名前は・・ジュニア
毎日毎日なので、『めんどくさいなぁ』 って思いながらも通っていたある日、いつもなら餌を用意する音でどこからともなく寄ってくるジュニアが来ない？
どこに行ったのかなぁっと探しても見つからないので、庭の納屋の前に餌を置いて帰ろうとしたとき、納屋の中からかすかな泣き声が聞こえてくる？？？
そーっと扉を開けてみると、暗闇の中でキラキラと光った目が・・・
何かの上に乗って、まるでそれは私を招いているかのような仕草。
うん？？？なんだこれは？？？
バイク？？？
そう言えば私がまだ幼い頃おじいちゃん家のバイクに乗るのがとても嬉しかったよなぁ～。
そんなこともすっかり忘れてしまっていた。
ジュニアに餌を与えながら、バイクの埃をぬぐってみると、
メグロ Jr 250 の文字が・・・
幼い頃の記憶を紐解いてみると、確かおじいちゃんが、何度も何度もこんなことを言っていた、
『これは日本で始めて作られた250ccのバイクなんだぞ！どうだ凄いだろ！！』
これは、“ メグロJr250 ”というバイクである。
日本で最初の250ccバイク。
特徴的なのはリアサスが、リジッドであること。
どうせ毎日毎日ここに来るんだから、いっっちょ、幼い頃の憧れであったこのバイクを修理して動かしてみるか！！
でもこの納屋、何か普通じゃないなぁ？
納屋にしては背が高いなぁって思っていたけど、中を見るとロフトが付いているし、しかもキュウポラを思わせる煙突も・・・
物が綺麗に、整理整頓されているしコーヒー豆の匂い？？？がする？？？
よし、今週末にでも中を調べてみるか。
なんだろうか？このワクワクする感じは？
さっきからずっと、ジュニアが私の足元で鳴きながら甘えている。
その泣き声が、
『よかったね』って言っているようである。
何がよかった・・・のかなぁ？
でもなんか・・よかった気がする。
・・・つづく
