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October 18, 2010

えっ、どうして?

小さくて浅い虫歯。
これなら麻酔せずにいけるだろうと判断。

『もし痛かったりしみたら手を上げて教えてくださいね。』

何事も無く無事修了。

『先生、全然痛くなかったです。(^o^)』
『よかったですね。この次金属を詰めて終わりですよ。』

次回来院時、
『先生、しみて痛いです。(;´д`)』
『?????』

なぜだろうか?
なにも問題なかったはずなのに、どうしてしみてきたんだろうか?
何度も何度もその歯を診ても何も他に問題はない。でも?と思い特殊な光を当ててみると、歯にヒビが入っている。
もちろん削ったくらいでこの様なヒビは入らないので、以前から入っていたようである。
削る前にこのヒビに気付いていれば、事前にしみてくるであろうと説明できていたのに・・・

『先生、上の入れ歯を直してください。』
『下の入れ歯も合ってないですけど、下はいいんですか?』
『はい、上だけでいいです。』

作り変えるに当たり、よく観察すると上の前歯がかなり前に出ていて、下の入れ歯の前歯と噛み合っていない。
新しい入れ歯は綺麗に歯を並べ替えて、下の入れ歯としっかりと噛み合うものを作製。

『どうですか?』
『綺麗な歯並びになりました。ありがとうございます。』

数日してその患者様が入れ歯の調整で来院。
『先生。前歯で舌の先を噛んでしまって痛くて食事が出来ないんです。』
『????』

この患者様の以前の上の入れ歯は、前歯が出ていて下の入れ歯との間に隙間がありました。
その隙間に舌を入れて、下の入れ歯を押さえつけながらしゃべったり、食事をしていたため、きちっと上下を噛ませた為に舌を噛んでしまうことに・・・

結局は出っ歯の入れ歯に作り変えると、
『先生、以前と同じようによく食べれるよ。(^o^)』・・・と

『この前、奥に被せを入れてから食事がおいしくないんです。』
『?????』

どうみてもしっかりと噛んでいるし、左右前後に動かしても干渉せずに理想的な噛み合わせでセットしている。
でも、それなのにどうして??
3回やり直してもまったくだめ。
来院の度に、噛めないと訴えるのではなく、食事が美味しくないと訴えてくる。

4回目の再製の時、噛みあわせの理論を無視して作製。

『先生、美味しく食べれるようになりました。(^o^)』・・・と

毎日毎日、人の体の不思議と向かい合っているのが現状。

上手くいって当たり前。
上手くいかなければトコトンやりかえて当たり前。

こんな小さな金属の被せひとつで、食事の味が変わるのはどうしてなんだろうか?
未だに謎です。

IMG_8828.jpg

投稿者 yoshimoto : October 18, 2010 07:20 AM

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