黙とう

3.11 から今日で一ヶ月。

日本人として誇れること、団結力・忍耐力。

各国の有識者、そして日本の有識者が、もっともらしく言う言葉、

被災者以外の方はもっと普通に日常生活を送るようにと・・・・

1995.1.17 の一ヶ月後の神戸市民の感情を、ラジオ番組で落語家の桂文珍さんが初めて語ってくれた事を、今でもよく覚えています。(その頃は一般的には携帯もネットもない時代でした。)

『頑張ってください。』

『頑張ってください。』

って皆に言われ、

『ありがとうございます。頑張ります。』

って言うけど、被災者の心の中では、

何を頑張ればいいの????

十分頑張ってるよ。

明日も見えない状況でこれ以上何を頑張れって言うねん。

欲しいものは、生きていくための仕事と、返済しなくてもいいお金・・・・

私は16年前、災害後2週間は人の為だけに動いていました。

それは自分の将来を見るのが怖かったからかもしれません。

自分の将来を見ようとしたときの絶望感・・・

娘を広島に疎開させるとき、妻が広島の妹に手渡したものは、

娘とそして、

遺言状でした。

あの日の絶望感から抜け出る事ができたのは、やはり医院が再開できたことでした。

私は、

1.17を思い出さない、でも決して忘れない

と決めていたのに、今日は思い出してしまいました。

あの地に桜が植えられ、そして立派に成長し綺麗な花が咲く時が必ず来ることを願い、

黙とう・・・

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