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March 09, 2010

縫合の仕方?

歯科治療のほとんどが、外科的処置です。
一日の治療で麻酔を使用しない日はない、と言っても過言ではありません。

時々、お話だけで治療(?)が終わる患者様もいらっしゃいます。
例えば、歯因性の心身症の患者様の場合はそうです。

明確な治療方法が無く、いつも手探りの状態です。
もう5年程前になりますが、10何軒の歯科を受診し結果が出ず悩んでいらっしゃる患者様が来院されたことがありました。

詳しい病歴や治療内容に関してここで記す事はできませんが、結果はうまくいきました。
夫婦揃って、医院にお礼に来られたときは、嬉しかったと言うよりは、ほっとしました。

どうすれば、なぜ、ダメか、今度は、わからない・・・などとずっとその患者様の事を考えて毎日を過ごしていました。
考えることは否定的なことばかり。
歯科医師・善本と、個人・善本の区別ができなくなってしまい、ずっと何日も歯科医師・善本から脱却できませんでした。

だから、個人・善本に戻れると思い、ほっとしたんでしょうね。

昨日のドラマ・コードブルーで主人公の藍沢先生がこんな事を言っていました。

『破れた傷を縫う方法を外科医は何通りも知っている。心の傷を縫いあわせるにはどうすればいいんだろう…』

そしてこんなことも、

『心の傷を癒す簡単な方法は…ない。ただこうも思う。心の傷はきっと必要なことだ。なぜなら心に傷を負う事で他人の傷みに気付けるようになれるから。』

この言葉を聞いたとき、私は心打たれ、安心しました。
私の中にある数多くの心の傷は無駄ではなかったんだ・・・と。

でも逆の悲痛な訴えも聞こえてくるのも事実です。
それは、

『他人の痛みなんて気付けなくてもいい。早くこの心の傷を治してくれ。』
・・・・と

さてコードブルーを見ているときは、ヤッパリ主人公の山下智久さん演じる、藍沢先生になりきっていますよね。
でも、見終わってふと鏡を見ると、浅利陽介さん演じる藤川先生の方が近いという現実が・・・・``r(^^;)ポリポリ

写真真ん中、めがねの先生が、藤川先生です。
コードブルー2.jpg

投稿者 yoshimoto : 07:03 AM | コメント (0)