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July 26, 2009

ボクシングと私(9)

2009年6月22日 月曜日 午後7時00分
ある眼科の診察室にて・・・

「善本さん、手術から今日で丁度一週間ですが、特に変わったことはありませんか?」
「はい、見え方には変化はありません。」
「それでは網膜を見てみますね」
・・・・
「経過は順調ですね。でも頭を急に動かすようなことはこれからも避けてください。頭を動かさない程度の筋トレはいいですよ。でもそれ以上は・・・・」
「いつごろから、シャドウボクシングとか、サンドバックを叩いたりできますか?」
「頭を動かさなければシャドウはいいですが、動かしますよね?サンドバックは振動が目に伝わりますよね?網膜はく離を起こして失明の危険がありますからやめたほうがいいですね」
「・・・・・・それはもしかして一生だめということですか?」
「うーーーーん。できれば。」


あー、ボクシング・・・終わったな。

2008年10月28日FREE ROUND に見学行ったとき、やはりボクシングジムの独特の“音”に圧倒されたよなぁ。
やっぱり怖いな。
みんなが俺を睨んでいる・・・感じに思えてしまう。
でも応対してくれたスタッフの女性の方の説明に安心感を覚えその二日後の10月30日に入会。

去年の10月30日から今年の6月14日までの7ヶ月と15日間、楽しかったなぁー。
高校生からの憧れ、ボクシングを始められてとても充実した毎日だった。

初練習後へとへとになって帰った。
でもやめようなんて思わなかった。

その後膝を壊して歩くのも大変だったときも、
右手拳の剥離骨折をしたときも、
休むことなく通い続けたジム。

週に3~4回、月平均12回~15回ジムに通ったよな。

今まで通っていたスポーツジムとはまったく違った喜びがそこにはあった。
50歳を前にしてのボクシング。
人一倍がんばっても当然ながらへたくそまるだし。
へなちょこシャドウにへなちょこパンチ。
でもそれでも恥ずかしいと思ったこともなく喜びでいっぱいだった。

バンテージを巻くと一人前のボクサー気分。

ボクシングジム・FREE ROUND のトレーナーは皆優しく、初心者の中年男に丁寧に教えてくれ、しかも誉め上手。
へなちょこパンチでも、

『善本さん、いいパンチですね』

って言われると嘘とわかっていても、気持ちがよく、またがんばろうって思ってしまう。

でも、もう、花隈の、高架下の、あの場所の、このリングに立てないと思うと・・・

free roud.JPG

投稿者 yoshimoto : July 26, 2009 07:53 AM

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