万年筆の思い出
私の父との小さい頃の思い出と言えば・・・
怒られた
という思い出というか記憶しかないですね。
父の姿として思い出すことは、
家ではいつも物を書いていていました。
その頃何を書いているのか全くわかりませんでしたが、同じ職業について父の歯科界での功績を知り理解できました。
書斎やリビングで書き物をしてる時父は万年筆を使用していました。
母は何故かつけペンを使用していた記憶があります。
つけペンって若い人は知らない人が多いかな?
習字の外国版みたいなやつですかねぇ。
良く海外旅行に出かけていた父。
私が中学生の頃ドイツ土産に万年筆を買ってきてくれました。
モンブランです。
物の価値を知らない中学生の私でしたが、そんな私でも高価な物だと理解できました。
でもこの万年筆、結局使いこなせなかったですね。
万年筆なんて学校に持っていったらダメな時代。
持っていけるのは鉛筆だけ。
ボールペンも、シャーペンもダメでしたからね。
家で使うも線が太くてうまく書けませんでした。
でも嬉しくて学校以外ではポケットに入れて持ち歩いていました。
当時カートリッジ式ではなくスポイトの様なものでインクを吸い上げて使用するタイプ。
吸い上げる作業が楽しくて、意味もない線や字をわら半紙に書きまくったり、万年筆を振ってインクをペン先から無理やり出してはまたインクを吸って楽しむ・・・・
全く万年筆の役割を果たしていませんでした。
ある時ポケットの中でインク漏れが・・・
書くとペン先はギシギシいうし、インクを入れ変えても漏れてしまうので、使用できなくなってしまいました。
修理に出せば直っただろうにもったいないことをしてしまいました。
あれから40年以上万年筆の事なんて考えたこともありませんでした。
先日の誕生日に妻からこんな物をプレゼント・・・・。(^’^)