睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群という言葉をご存知ですか?
名前の通り、様々な原因が積み重なって、睡眠時に気道(鼻やのど)がふさがって呼吸が止まる疾患です。医学的には、10秒以上気道の空気の流れが止まった状態を「無呼吸」と呼び、無呼吸が一晩に30回以上、1時間あたりに5回あると「睡眠時無呼吸症候群」と定義しています。
無呼吸状態が続くと、身体全体の酸素力が少なくなるため、循環器や呼吸器に負荷がかかり、高血圧や心臓病など様々な疾病リスクを高めます。また「日中ぼんやりするようになった」「疲れやすくなった」などの慢性的な不調も深刻です。危険な作業に従事されている方は、事故の発生確率が高まるという報告があります。

睡眠時無呼吸症候群用マウスピース

睡眠時無呼吸症候群は、いびきを伴うことが多いので、歯科医院ではマウスピース(スリープスプリント)を用いて改善を目指します。
いびきは、舌が気道を塞ぐことで起こると言われています。そのためマウスピースを利用して下あごを前に突き出す形に調整すれば、酸素が身体全体に行き渡るようになるのです。
睡眠時無呼吸症候群は眠っている最中の出来事だからこそ、なかなか患者様ご本人は気づくことが出来ません。しかし身近な歯科医院で治療が出来るので、少しでも気になることがあれば、一度相談しに来ていただければと思います。
※保険適用です。