私は、“忠”毒患者(2)

 

芸術的センス、音楽的センスのない私。

そんな私の心を鷲づかみにした、

近代芸術家・榎 忠。

1977年に頭髪や髭、陰毛に至るまで体毛を全て半身剃り落した格好で、ハンガリーに入国

しようとする、

『ハンガリー国へハンガリ(半刈り)で行く』

を発表。

この評論文でなにか違和感を覚え、何度も読み返しました。

その違和感は、最後の文字、

“ 発 表 ”

でした。

『ハンガリー国へハンガリ(半刈り)で行く』 は決して悪ふざけではなく、作品として発表しているということ。

こんな芸術ってあるんだぁ~って敬服してしまいました。

1973年に行われた個展。

場所は路上。

Yellow Angels と題されたこの個展は放置されたバイクを黄色くペイントしただけ。

個展の開催期間は、

1973年9月15日~∞

すなわち撤去されるまでと言う意味だそうです。

私の脳内のカテゴリーには存在しない、人物・榎忠。

2011年10月12日~11月27日まで兵庫県立美術館で個展が開かれるようです。