ホームポジション
昔の診療姿勢は、立位が当たり前でしたが、現在は座位診療が当たり前。
私が教育を受けた30年前は、すでに座位での診療でした。
なので卒業後も座っての診療が当たり前です。
しかもホームポジション診療と言う姿勢。
患者様を水平に寝かせ、術者は患者様の10時から11時辺りに位置し、膝を90度・腰90度・肘90度の姿勢。
決して口の中を覗き込まずに、ミラーを駆使して診療に当たる。
この姿勢の最大の利点は、疲れずに精密な仕事を長時間出来るということ。
この姿勢での教育を受ける事が出来た私は、とても感謝しています。
欠点は患者様を水平にし、さらにヘッドレストを下げなければならないという事。
腰の痛い患者様や、頭を下げる事でめまいを誘発してしまう患者様には無理な姿勢。
患者様を寝かさず、頭を下げずに診療することは術者にとっては、過酷の一言につきます。
片足はエンジンを踏む為、事実上は片足立ちの状態、
さらに前かがみになり、口の中を覗き込み歯を削る。
腰と首にとてつもない負担が・・・
ここ数年、この様な立位での診療が増えてきました。
多様化する病気の為でしょうね。
私が3ヵ月前から始めたエレキギター。
とてつもなく腰と首と肩に負担のかかる姿勢で練習をしています。(-_-;)
かっこよく、背筋を伸ばして腰のあたりでギターを構えればいいのに、
腰を曲げて、猫背になってギターを胸のあたりに抱え込むようにしての練習。
そりゃ、首・肩・腰が痛くなるわけだ。(@_@;)
ギターも診療姿勢と同様に、ホームポジションでしないとね。(^_^;)