安全には慣れてはいけない

 

50年程前の医療現場では、注射針は使い回しをされていました。

私が教育を受けた時は、注射針はこの様に一人一人使い捨ての時代でした。

それが当たり前・・・という教育を受けました。

また、注射針だけでなく、使用する麻酔薬も患者一人一人に使い捨てです。

今では当たり前の事が、つい50年前までは当たり前でなかった事って多々ありますよね。

でも医療現場ではそれが死に繋がってしまう・・・・・怖い事です。

 

注射針を扱う上で一番多い事故が、

針刺し事故です。

患者様に針を刺すのは当たり前の話ですが、そうではなく先生やアシスタントが間違って使用済み注射針を指に刺してしまうという事故です。

私も何度もこのミスをしてしまった事があります。

この針刺し事故により、B型肝炎に感染し劇症肝炎を起こし亡くなった医療従事者もいらっしゃいます。

当たり前、普通の事を、慎重に淡々とこなしていく。

とても大切な事ですよね。

福知山の花火の事故現場でもそれが言えますねぇ。

携行缶の圧力弁さえ先に開けていれば・・・・・・

安全に慣れてしまうと、そこに落とし穴が・・・