分かるわけがない!!

 

『総入れ歯でない先生に、総入れ歯の患者の気持ちが分かるわけない!!<`~´>』

・・・って言われることがあります。

若いころは、

『総入れ歯の歯医者を見つけて、その先生に診てもらったらいいじゃないですか!!<`~´>』

・・・・って言い返したもんです。(^’^)

本当に若いころの話ですよ。

今はそんな言い方をしません。

 

今は例えばこんな言い方をすることが、

『総入れ歯の患者様の気持ちは分かりません。でも総入れ歯で悩んでいる患者様の手助けをすることは私にはできます。』

 

総入れ歯をひとくくりにして皆さんは考えてしまうかもしれませんが実際にはいろんなケースがあります。

顎の形・大きさ、骨の吸収具合、歯肉の状態、筋肉の緊張具合、舌の大きさ、唾液の性状・・・・・

一人として同じ人はいません。

誰がやっても上手くいく患者様もいれば、どんなに頑張ってもこれ以上はという患者様も・・・

ほんと、同じ人っていません。

 

若いお医者さんで脳梗塞になり、耳が聞こえず、喋ることも出来ず、半身不随になった方と、最近FaceBookで知り合いになりました。

無音で天井しか見ることが出来ない世界から抜け出そうとしている心の葛藤がつづられていました。

人とのコミュニケーションが彼を外の世界に連れ出していく様子が伺えます。

 

私の知り合いは未だ容易にコミュニケーションが取れない状態。

人と関わっていくことは嫌なことも多いけど、絶対に生きていくためには必要ですよね。

 

冷たく聞こえるかもしれませんが、その人の気持ちなんて絶対に分かるわけありません。

でもその人の声を聞いてあげることは出来ます。

そして何か声を掛けてあげることが・・・・

まずは関わりを持ち続ける事。

それが大切では??

 

(総入れ歯の模型です。一つとして同じものはありませんよねぇ。)