幸せな長生き?

 

早起きは老人の始まり

なぁ~んて言いませんかねぇ?(^’^)

 

今朝も早く起きてしまいました。

休日だったら起きだして、愛犬と散歩にでも行くんですが、

さすがに平日にそんな事をする元気はありません。(^_^;)

ぼーっと布団の中で考え事をしていました。

 

私の父はもうすぐ90歳になりますが、さすがに足腰が弱くなり杖をついて歩くように・・・・

でも頭だけははっきりしています。

 

私が認知症(痴呆症)の患者様を診たのが、27年ほど前でした。

認知症(痴呆症)ってこんなになるんだぁ~

って初めて知りました。

今では認知症(痴呆症)は理解されていますが、その当時認知症と言う言葉すらありませんでした。

認知症(痴呆症)と言う病気は、一般的には知られていませんでした。

(平成16年から痴呆症から認知症と呼び方を変える。それまでは痴ほうとか、ボケとかやや差別的な言われ方をしていた)

 

その患者様はいつも旦那様に連れられてきて、ずっと歌を歌っていました。

歌を止めさせようとすると、ひどい悪態をつくという状態。

若い、駆け出しの私にはどう接していいか分からないのが正直な気持ちでした。

このように付き添われてくる患者様はそれなりの心構えで接することが出来ますが、一人で来られる認知症の患者様には困ったことが起こります。

認知症が悪いという意味ではありませんよ。

一人で来られると、その方が認知症であると私達スタッフには分からないからです。

 

どんな治療をしても文句を言ってくる。

ずっとひどい言葉で罵られる。

何々をしろ!!・・・と命令される。

毎日、来られる。

財布を忘れて来られたので次回払いますと言われていたのに、前払ったのにまたお金を取る気か!!・・・と怒鳴られる。

預かってもいないのに、預けた物を返してほしいと言われる。

 

認知症と分かっていれば対処のしようがありますが、知らない場合は恐怖すら覚えてしまいます。

 

何度も言いますが、認知症が悪いと言ってるのではありません。

認知症である事を家族の方から一言連絡があれば助かるのですが・・・

でも、一人暮らしならどうしようもないですよね。

もしくは家族が寝たきり、介護者が認知症という場合もあるでしょうし・・・・

 

平均寿命が世界一でも、介護を必要とする年数が平均10年という日本。

長生きが幸せでなくなってしまっています。

 

幸せな長生きってなんだろう

なぁ~んて考えていたら、夜が明けちゃいました。

こんな重い事を寝床で考えるくらいなら、散歩に出ていた方が疲れずに済んだなぁ~(^_^;)

今日も一日笑顔で!(^^)!