くいしばり・歯ぎしりにボツリヌストキシン療法
食いしばりが原因で起こる全身的症状として、
肩こり・頭痛・めまい
口腔内症状として、
顎関節痛・歯ぎしり・咬合痛・知覚過敏・歯の破折
等があります。
まずはマウスピースを装着して負担軽減
それでも症状改善されなければ、
ボツリヌストキシン療法をお勧めします。
美容外科では超有名な言葉
ボトックス(商品名)
聞いたことがある方も多いと思います。
しわ改善に使用する・・・・というイメージがあると思いますが実は筋肉の緊張を緩和させてしわが出なようにしています。
この筋肉の緊張を緩和させるという作用を利用して、
咬むときに使う筋肉
咬筋
にボツリヌストキシンを注射して食いしばりを改善させることができます。
片方に20単位 0.5CCの注射を行います。
今回の患者様は食いしばりの為肩こり・頭痛・顎関節付近の痛みおよび知覚過敏を訴えておられます。
毎晩マウスピースを装着して寝ないと朝が怖いとまで訴えておられます。
咬筋部位をマーキング
片側5か所に注射を行います。
注射の痛みを軽減させるため冷やします。
注射部位からは少し出血が見られますが問題ありません。
ただし内出血の為注射部位が青くなることがありますが、1週間から10日で消失しますので心配はありません。
今回の患者はうちにスタッフなので今後の状態を詳細に紹介していきたいと思います。
症状改善が実感するまでには5日ほどかかります。
2日目
24時間経過した時点で本人曰く
『咬み合わせが楽になった気がする』
されこれは真実かそれとも注射したという事実くるプラセボ効果的な感覚なのか???
わずかな出血が認められた右側の2ヶ所によく見ると青い斑点が出来ています。
反対側の左側は青あざはほぼ認められません
7日後
マウスピースをつけて寝なくても朝起きた時の顎の痛みは無くなったものの、
ただ噛みしめてる感は完全には無くなっていないそうです。
咬めないまで薬が効いてしまうとその方が問題です。
どこまでがその方に適したところなのかを見極めるのは難しいです。
本人は満足しているとのことですが左右4単位づつ追加の注射をしてみました。
この追加でどう変化するかまた報告します。
注射の跡の青あざは全く消えていました。