出来るだけ神経を取らずに(2)
さてこの写真どこが問題か分かりましたか?
一番左にある歯の根っこの部分を注意してみてください。
何か黒い影が見えませんか?
(尚、真ん中の歯には虫歯があります)
この部分です!!
かなり大きな嚢胞を形成してしまっています。
症状は一切ありません。
レントゲンを撮らなければ分からずにそのまま経過していたと考えられます。
歯髄診断器で調べてみると歯髄は壊死していました。
根管内を開けてみると、その瞬間膿が溢れ出てきました。
この治療をされた先生は患者様の事を考えて神経を残す治療をされたと思われます。
下のレントゲン写真の赤丸部分の歯髄が露髄したためにその箇所にセメントを詰めています。
何を使用されたかは分かりませんが、一般的には現在はMTAセメントを使用して封鎖します。
当院でも行っており先日ブログで紹介しました。
治療成績は100%ではありません。
定期的に治療後を診ていかないと折角の治療が無になってしまうことさえあります。
痛みがないから大丈夫ではなく定期検診は受けましょうね。