歯の話 岩波新書
広島大学・歯学部に入学した初めの1年半は、まったく歯とは関係のない授業ばかりでした。
6年のうち、初めの2年は教養課程、あとの4年が専門課程といい、専門課程に入ってから歯の勉強が始まります。
歯学部に入ったのに、数学・物理・化学・文化人類学・ドイツ語に英語とまったく歯とは関係ない授業ばかりが続くので、
歯を知りたい
という欲求が膨らんでいきました。
そんな時に、本屋で見つけた本、
歯の話 (藤田恒太郎著)
この本を大学一年の時に、自慢げ(?)に読んでいました。(^_^;)
歯学部に在籍しながら、歯って何本あるのかも知らないし、どういう形をしているとか、どういう役目をもっているとか、何も知りませんでした。
そんな私の、歯に関する入門書だったわけです。
すっごく楽しい本でした。
でも、楽しかったのはここまで、
このあと地獄のような、歯だけではなく全身に関する解剖学が始まり、勉強漬けの毎日が続きました。(@_@;)
歯の話の著者、藤田恒太郎という方は、私が初めて買った専門書、『歯の解剖学』の著者でした。
どうりで分りやすく説明していたわけだ。
1965年初版のこの本は、もう絶版の様です。
古本屋で見つけたら、読んでみてください。
歯科関係でない方に、絶対お勧めです。