後輩たちよ、またな
昭和30年代後半から、父は滝川学園の歯科検診をボランティアで行っておりました。
昭和51年に父は、滝川学園の歯科校医に・・・
校医に就任後も滝川学園出身の歯科医師の協力の下、一年に一度歯科検診を行っております。
昭和62年から私も、この母校への歯科検診事業に協力してきました。
歯科校医とは、保健室の延長線上のようなもの。
救急で運ばれてくる学生は全てが外傷。
今でも忘れられない一番の重症患者が、野球の練習中バットで口を殴打。
上の前歯を触った時、上顎歯槽骨ごと動いてくるという状態。
上顎歯槽骨の陥没骨折、及び数本の歯の脱臼という状態でした。
これは手におえないなぁ~と思いながらも、私は広島大学口腔外科の出身。
何度か大学病院時代に手がけた経験もあり、2時間近くかかっての修復固定を行いました。
一般患者は後回しだったので、待合室はごった返した状態でした。
その後経過もよく、1本の歯も無くすことなく完治しました。
平成18年に父が高齢という事もあり、校医を退職。
学校からの要請を受け私が校医に就任。
ただただ責任感から校医を受けたのが理由。
それ以外でも、それ以上でもありませんでした。
その後、この校医就任で中傷を受けるとは思いもよらなかった。
昨日、滝川学園の歯科検診でした。
今年も多くの滝川出身の歯科医師の先生方がお忙しい中、母校の為、後輩の為に歯科検診を行いました。
私は今年度で校医を退職することにいたしました。
検診場所の講堂に一番乗りして、一礼。
お世話になりました。