痛みと付き合う

 

『何とかこの痛みを今取ってください。』

という患者様の訴えに、医者としての無を感じる事があります。

 

痛みを今すぐ取ることが出来れば・・・

痛みさえ取ってあげることが出来れば・・・

 

『先生には私の苦しみなんて分るはずがない。<`~´>』

という言葉を何度聞いただろうか?

 

体の痛みは、心の傷みにまで・・・

体の痛みが取れれば、心の痛みも取ることが出来る。

医者として痛みとは真っ直ぐに付き合っていかなければとこの30年間思い続けています。

 

昨夜はリハビリの日。

理学療法士の先生に私が、

『今日一日、痛みが強くて・・・』

と訴えると、とても悲しそうな顔をされました。

この先生も日々痛みと真っ直ぐに向き合ってるんだろうなぁ~。

40分も施術を受け、体の痛みは取れなかったけど、心の痛みが半分になったような気がしました。

真剣に向き合えば、体の痛みが取れなくても、心の痛みを和らげることが出来るんだと思い、

『ありがとうございます。(^’^) 楽になりました。>^_^<』

と伝えて医院を後にしました。