欠かせない器械です
これは歯髄診断器と言います。
簡単に言うと、歯に電気を流して歯髄が生きているか死んでいるかを調べる器械です。
大学卒業後、広島大学歯学部第二口腔外科に入局した時、入院患者にこの器械を使用するのがとても憂鬱でした。
口腔外科の入院患者は、骨折か腫瘍患者が80%を占めていました。
骨折部位近くの歯の神経、腫瘍近くの歯の神経が生きているか死んでいるかはとても重要な検査の一つでした。
その検査は当然のごとく、入局一年目の私の仕事。
『歯一本ずつに電気を流しますので、痛いと感じたら手をあげて下さい。』
『いたーーい!!<`~´>』
と言って手をあげる時に私の顎を殴る患者が・・・
『痛いやろ!!<`~´>』
と言って何度も何度もにらんで凄んでくる患者が・・・
『こんな事、する意味ない!!<`~´>』
と言って、拒否する患者が・・・・
こんなひよっこに痛い思いさせられてたまるかぁ!!・・・的な感情を何度もぶちまけられましたねぇ。(^_^;)
この検査をしないと、病状がよく分らないという考えではなく、
この検査をしないと、教授に怒られる
という意識の元での検査。
今思えば、私に対して患者が不信感を持っても仕方がないですよね。
25年前に善本歯科医院に戻って来た時この歯髄診断器がなかったので、すぐに購入。
私にとっては、診断に欠かせない器械の一つです。
でも遂に壊れたようです。
25年もよくもったものです。
丁寧に使用していたので、この様に箱までも・・・
お宝物でしょうか? (^’^)