感謝
父が現役歯科医師として、まだまだ元気に治療をしていた頃の話。
もう20年以上も前の話。
その頃は時間予約制をを取っておらず、
『何月何日の午前(午後)に来てください。』
というおおまかな予約制でした。
待ち時間1~2時間は当たり前の頃でした。
その日も急患が多く2時間以上の待ち時間が出ていました。
そんな中、あるご老人が診療室に入ってくるなり、
『今日は治療に来たんではないんですよ。』
『・・・・・・・・』2時間も待ってたのに何しに来たのだろうか?
『先日入れて頂いた入れ歯の調子がとても良くて、お礼を言いに来たんです。』
『・・・・・・』
私は唖然として何もすぐに言う事が出来ませんでした。
丁寧にお礼を述べて、そのまま帰って行かれました。
わざわざ2時間も待たなくても、呼び出してくれればいいのに・・・
待合室の混雑ぶりを見て、遠慮されたんだろうなぁ。
20年以上も前の話ですが、昨日の事の様に覚えています。
なぜ私が覚えているかというと、
この患者様にその後手紙を書かなかったことを悔やんで覚えているんです。
忙しさにかまけて、お礼の手紙を書くという事をすっかり忘れてしまい、その患者様の名前すら忘れてしまいました。
とても不義理な事をしてしまったと今でも後悔しています。
誰かに感謝の言葉を述べる時は、直ぐに述べなければいけませんねぇ。
去年の11月15日から私を悩まし続けていた、背中の痛みとしびれ。
ここ1ヶ月、ほとんど痛みを感じる事がなくとても快適な状態です。
12月から3月終わり頃までリハビリで通ったスポーツクリニックの先生、理学療法士、そしてトレーナーの方々のお蔭だと感謝しています。
病状が良くなるとついつい行かなくなるのが病院。
当たり前の話ですよね。
でもこのままスポーツクリニックの方々にお礼を言わなければ、また悔やんでしまうだろうなぁ~・・・て。
意を決して手紙を書きました。
意を決して・・・ってところがまだまだ子供ですよね。
今日直接持って行こうと思います。
人への感謝って、意を決してすることではなく、素直に自然に出来るようになりたいですね。
私の様にずっと後悔するような事にならないように・・・・・(^_-)
お礼の品は、私らしく、そしてスポーツクリニックにふさわしい物を考えに考えた末に、これにしました。
確かこれを欲しがっていた・・・・・かな?