歯ぎしり・食いしばりに・・
歯ぎしりや、食いしばりを主訴に来院される患者様がいらっしゃいます。
マウスピース以外、適切な治療が無いのが私の医院の現状です。
歯ぎしりの強い方は作成したマウスピースが2~3ヶ月しかも持たないこともあります。
当医院では一度に2つのマウスピースをお渡しすることもあります。
もちろん保険治療ですので一度に1つ作成しても、2つ作成しても治療費は同じです。
来院された患者様がこんなことをよく言われます。
『以前通ってた歯医者さんで食いしばらないように意識して下さいって言われました。でも無意識にしてるし、寝てる時は絶対そんなこと無理です。』
確かにその通りですねぇ。
無意識下で行ってる行為を、意識下に戻すことはかなりのストレスになってしまいますね。
それではどうしたら良いのでしょうか?
食いしばりや歯ぎしりの時に主に使われる筋肉・咬筋を何とかしてやればいいのです。
日本ではあまり行われない薬物療法があります。
私もやったことがありません。
おそらく歯科医師はその薬は処方できないのでは???←間違ってたらごめんなさい。
筋弛緩剤を服用すれば筋肉の過緊張が緩和されます。
でもどれだけの効果があるのか私には経験がないので分かりません。
そこで今注目されている治療法が、ボトックス治療です。
ボトックスという言葉を聞いたことがあると思いますが美容整形でよく使われる注射薬です。
でもボトックスとは商品名なので、正確にはボツリヌストキシン治療と言います。
これは筋肉の過緊張・強縮を取ってあげる作用があります。
その作用を利用し咬筋にボツリヌストキシンを注射します。
上の写真の白く囲まれたところに咬筋があります。
かなり幅の広い顎を動かす主要の筋肉です。
四隅の4か所と、中心、合わせて5か所に注射を行います。
とても効果が期待できるのでは思われますが、当院では現在行っておりません。
将来的には考えていきたいと前向きに取り組んでおります。